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【ゲーム】 『サクラ大戦3 〜巴里は燃えているか〜』

サクラ大戦3 ~巴里は燃えているか~ サクラ大戦3 ~巴里は燃えているか~
PlayStation2 (2005/02/24)
セガ
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 2001年春、既にゲーム機シーンの主役はセガサターンとプレイステーションからドリームキャストとプレイステーション2へと移っていた。さすがのサターンユーザーもセガサターンの負けっぷりからプレイステーション側に投降する人間が続出するなかで、今度こそセガは勝つとドリームキャストに至ってもプレステ軍への抵抗を辞めなかった勇者達がいた。しかし、前年である2000年にプレイステーション2が発売され、当時としては画期的であったDVD再生機能と旧機種であるプレイステーションの後継機として今までのプレイステーションのソフトが遊べる仕様がウケて、ドリームキャスト側はますます敗戦色を濃くしていくことになる。そして、いよいよポツダム宣言の受諾もありえるのかと思われた2001年の春、起死回生を賭けた史上最大の作戦が開始される。サクラ専用マシンとまで揶揄されたドリームキャストの状態が示した通り、我々はポイントサクラ大戦に戦力を集中させてからの一点突破で敵軍撃破を試みたのだった。こうしてドリームキャスト史上最大の戦いは幕を切った。

 それはさておき、サクラ大戦3は前作サクラ大戦2までの舞台が帝都東京であったのに対して、舞台が巴里へと移っている。主人公は相変わらず大神一郎なのは変わらないのだが、そのことで新しい舞台に移りつつも前作からの話の引継ぎがスムーズに行われていてストーリーや世界観に厚みが自然に醸成されている。

 キャラクターは帝都版に比べて特徴が押し出されながらもやや角が取れすぎていてアクが弱くなり平凡的なギャルゲー的萌えアニメ的とっつきやすさになっていることに賛否両論がある。しかし、前作までのような全員で協力して演じる劇に象徴されるような同調圧力によって協調性を求めるものから、本作では一人一人が自らの力と魅力にのみ依ってレビュウをこなしたことに象徴されるように皆がよく云えば自由に、悪く云えば自分勝手にバラバラであることを特徴として如何にしてチームワークを養うかが主題の一つになっていて、それでも最終的には同調圧力を弱くしてそれぞれが自然に協調性を発揮してチームワークを完成させていくという如何にもフランスらしい個人主義的なところで結ばれたとき本作キャラクター性はシリーズ上でも最も優れたものに昇華される。

 戦闘パートの新機軸であるARMSも直感的に光武を操作出来て戦闘が手軽でより楽しいものになっていて良い。全体的なグラフィックや操作性もセガサターン版の前作までに比べて大幅にパワーアップしていてリアルタイムでサクラ大戦を楽しんで人にとってはその衝撃も大きな楽しみとなりえたはずだ。クオリティの高い本作オープニングアニメーションも未だその後のシリーズでは超えられていないほどである。

 ドリームキャスト史上最大の戦いに相応しいサクラ大戦史上最高の作品だったといえる。
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