【本】 『生きるヒント2 いまの自分を信じるための12章』 (五木寛之)
![]() | 生きるヒント〈2〉―いまの自分を信じるための12章 五木 寛之 (1995/06) 角川書店 この商品の詳細を見る |
虚栄心、ルーズ、難病、根気がないなどの欠点のために「損をしている」と思うことがある。でも、欠点だと思っているものは、自分の最良の部分ではないだろうか。こう考えてみると、意外な自分が見えてくる。五木寛之のエッセイ集。生きるヒントの2冊目。
「損する」「励ます」「乱れる」「忘れる」そして「愛する」----。
なにげない感情をもう一度模索しながらそれに賛成したり、反発したりする中で発する自身の小さな声に耳を澄ますこと。
不安な時代に贈る、「生きる」ことを思索する作家からあなたへ、「自分を信じる」ためのメッセージ。
本書では、損する(そんする)・励ます(はげます)・感じる(かんじる)・任せる(まかせる)・乱れる(みだれる)・夢見る(ゆめみる)・忘れる(わすれる)・教える(おしえる)・認める(みとめる)・属する(ぞくする)・出会う(であう)・愛する(あいする)の12のテーマが挙げられている。前作同様に著者の穏やかな物腰と深い知識に支えられた達観した文章がうまく調和されていて読んでいて心地よい。
仏教に造詣が深い著者。科学を知性的なもの、宗教を反知性的なものと単純に分けてしまったことが問題で、宗教も科学も、もともとは今よりもはるかに雑然としてあやしげなものだったはずで、それが洗練され、形が整えられ、純粋化されてゆき、そして痩せてゆく、豊かなものが削ぎおとされ、高級になったぶんだけ貧しくなってくる、すべての文化はそういう運命をたどるようだ、という著者の指摘になるほどと思わされる。そういえば最近では所謂オタク文化、秋葉原・ゲームなんかがそれと似たような指摘をされているかなあ。それはさておき、僕も仏教関連の本を簡単に読んでみようかなと思わされた。
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