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【映画】 『アイコ十六歳』

アイコ十六歳 アイコ十六歳
富田靖子 (2003/12/05)
アミューズソフトエンタテインメント
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高校一年生の少女の明るく爽やかなひと夏を描く青春物語。1981年当時、史上最年少で文藝賞を受賞した堀田あけみの小説を映画化。本作のオーディションで12万7千人という中から見事合格した富田靖子が主人公を演じる。初々しく、元気な少女を見事に演じています。また、松下由樹が主人公の友達役で出演。原由子、サザンオールスターズらが担当した爽快な音楽が、若者たちのドラマを一層盛り上げます。

星ヶ丘高校1年A組に通っているアイコ(富田靖子)は、沢山の友達に囲まれながら弓道に打ち込む少女。学校も夏休みに入り、ぶりっこの紅子など負けたくないライバルもいる弓道部の強化合宿が始まる。そんななか友達のゴンベから、中学の付き合っていた“アイツ”が暴走族にはいったことを聞かされるアイコ。アイコは久しぶりに“アイツ”に連絡を取り、昔の恋と決別することに。やがて新学期が訪れ、新任の先生がやってきて…。
 富田靖子主演の1983年の青春映画。何とも80年代テイストのティーン映画というか、ラブたんとかゴンベなんてネーミングセンスは少女漫画の中だけではないのか、と思うのだけど、その頃僕は生まれたばかりだから実際はよくわからない。まあ、レモンスカッシュをレスカはともかく、クリームソーダをクソとか平気で云ってた90年代があったわけだから、80年代なんてのは実際本作ぐらいダサダサであったのかもしれない。

 特に面白みのない作品だったが、80年代青春アイドル映画として観ればまずまずかなあ。女子高生の青春ということで恋愛要素があるのはまあご愛嬌程度に受け取るにしてもその要素が強く押し出されておらず、清潔感に溢れていたのが良かった。素人らしい、というと現代価値観かもしれないが、リアルな現代女子高生にはない一種のブルセライメージ的ともいえるほど透明で艶やかで純な女子校生らしさが漲っていて微笑ましい作品だった。スウィングガールズのように現代で評価を受けている「清純で田舎な女子高生」の作品ですら本作が映し出す女子校生らしさにはかなわないだろう。果たして、女子校生らしさ、女学生らしさ、というものがうそ臭くない作品を現代で撮れるのだろうか。と考えてしまった。昔からそうなんだろうけど女は何かといえば恋愛恋愛、10代20代ならまだ可愛げがあるものの、それで30になって幸せに結婚して母になって落ち着くかと思いきや、今は30になってもまだ独りで恋愛恋愛、挙句には40・50になっても恋愛恋愛というどうしようもなさとその肯定。今16で出来ることは30・40になっても出来るし続けていこうという図々しい風潮だし、逆に30・40がやってることを16でやっているというマセ具合で、もはやセーラー服なんてただのフェチシズムのアイテムでしかなくて肝心の中味で10代・清純さを感じることが出来なくなってしまった。それでも男が制服とヌードでだけ10代と清純さを無理やり感じようとする倒錯した現代社会で、本作のような「16歳」という絶対的な若さと差別による強烈な瑞々しさを演出するのはもう無理なのかもしれない……。
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