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【本】 『ゴーマニズム宣言5』 (小林よしのり)

ゴーマニズム宣言 (5) ゴーマニズム宣言 (5)
小林 よしのり (1999/07)
幻冬舎
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 ゴーマニズム宣言5。小林よしのりは自分を社畜ならぬ漫畜に喩えている。まあ、漫画家なんてちょっと売れただけでとんでもなく忙しくなるって云うから小林よしのりぐらいのネームになるとそれは盆も正月もなくなるのだろう。その道(漫画)をウン十年歩み続けてきたという小林よしのりの表現者としての自負を踏まえて本書にある石原慎太郎との対談の様子を読んでみると面白い。自分の虚弱体質と石原の完全無欠な爽やかマッチョなスポーツマン体質を躊躇うことなく対比して冷静に爽やかに表現してみせたのはさすがである。しかし、やはりゴーマニズムなのだ。批判されるとそれがゴーマニズムだから。散々揶揄して相手を醜く描いてそれが(ギャグ)漫画の手法だからの一点張りなのである。ここで、なんだやっぱり漫画なんだ、くだらない、とワイドショーよろしく卑下すると、漫画表現の素晴らしさを過剰に主張するのだ。ここに小林よしのりの苦しいところがある。もっとも、漫画手法しかない、というよりもあえて漫画の道を頑固に貫いてきた意地なのだろう。作品の中で氏の頑固さがキラリと魅力的に輝くのも事実だ。

 しかし、なんだな、小林よしのりは相当にイケメンで女口説いてモテて色々と達者なそうだが、盆も正月もないという多忙さ自慢と如何にも漫画家な顔つきでそう云われても、事実はどうであれ、虚弱体質を克服して俺は虚弱じゃないと胸を張る三島由紀夫を見ているようで辛い。仮にジャニーズのタッキーがシークレットブーツ使ってても、俺はモテるんだぜ、といわれたら僕はグウの音も出ない。でもチビなんだろうなんて鏡が恥ずかしくて言えやしない。むしろ、拍手。お前格好いい。だけど、小林よしのりのモテ自慢は辛い。言うなれば、安倍晋三が俺はこんな顔してるけど実はポコチンで芸者の頬をひっぱたいてるんだぜ、というぐらいきつい。事実はどうであれ。
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