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【映画】 『PLANET OF THE APES/猿の惑星』

PLANET OF THE APES/猿の惑星 PLANET OF THE APES/猿の惑星
マーク・ウォルバーグ (2006/03/10)
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
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2029年、惑星間の偵察を任務とするスペース・ステーション、オベロン号は電磁嵐による宇宙空間の異常を発見する。特殊訓練を受けたチンパンジー、ペリクルーズが調査のため送り出されるが、通信が途絶。宇宙飛行士レオは上官の制止を無視してペリクルーズの後を追った。しかし、レオの偵察ポッドは近くの惑星に墜落。危機一髪のところで緊急脱出したレオだが、逃げ惑う原始的な人間を狩って楽しむ、言葉を話す猿の武装集団と遭遇し愕然とする。??この地は猿が支配する猿の惑星だったのだ!
 あの名作映画『猿の惑星』をティム・バートンがリメイクしたもの。

 旧作は確かにSF作品の中で傑出した面白さであったし、衝撃的であった。だが、リメイクされた本作はがっかりの出来。不自然でぎこちないアクションシーンの連続にエンタメ作品としてがっかり。主人公以外の奴隷人間が普通に知能が高く言葉も喋ることが出来るのに猿に対して何の抵抗手段も持たずにみすぼらしく果樹園荒らしをしているという設定にSF作品としてがっかり。

 猿が人間に対して理不尽な扱いをしているところに、動物愛護的に人間もよく考えましょうというメッセージを読み取れてしまった。なんというか、こういうのを観た後に(知能の高い)クジラを食すのは日本の文化だと主張できなくなるし、外国から批判される所以も気持ちとしてわかってしまうから不思議だ。

 でも、元々は猿=日本人、人間=白人という比喩がこめられているらしく、Wikipediaによると、「原作者のブールが、東南アジアにて有色人種を使役していた所、有色人種である日本軍の俘虜となった屈辱的な経験を題材として描かれたといわれている」らしい。云われてみると、リメイク作品における猿のつけてる甲冑なんかは日本の武士などのイメージが想起できような気もしてくる。

 ただし、原作者の本音はどうか知らないが旧『猿の惑星』という映像作品を観る限りでは、ベタに猿=日本人、人間=白人で人権意識のない猿(日本人)に支配されたらとんでもないことになるという主張ではなく、むしろ、あらゆる人種差別に対しての問題を訴える一級の社会派映画になっている。もっとも、リメイク作品の方はその差別構造がぼやけた上に、娯楽映画としてもレベルを下げたから、本当にどうしようもない作品になってしまっているのだが。
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