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【映画】 『リング0〜バースデイ〜』

リング0〜バースデイ〜 リング0〜バースデイ〜
仲間由紀恵 (2000/10/27)
角川エンタテインメント
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 貞子は二人いた!?

 『リング』『リング2』の呪いの元凶である貞子がどのようにして生まれたのか。貞子の死の直前の姿を描いてある。

 貞子を演じているのは仲間由紀恵。髪が長く、どことなく薄幸な雰囲気のある仲間由紀恵は貞子役にぴったりであった。演技力も文句のつけようがなく、素晴らしかった。

 しかし、話としては不満である。貞子は不思議な能力を持ってはいたが、大人しめの美しい女性という設定になっている。田辺誠一が演じる役どころに恋愛感情を抱くに至るシーンもある。その女性が如何様にして、化け物としての貞子のような変貌を遂げていくのか。それほどまでに悲惨な末路を辿るのか、といういやらしい期待を抱きながら観たせいなのだろう。肩透かしを食らってしまった感が否めない。貞子の運命は悲惨であったと思うが、貞子自身は誰かを怨んだりはしていなかった。貞子を操って呪いをかけていたもう一人の貞子が存在していた。と、映画の後半になって判明する。判明するのだが、そのもう一人の貞子については掘り下げられないので不満なのである。仲間由紀恵の貞子は確かに悲運であった。しかし、この映画の筋書きを受け入れるならば『リング』『リング2』で呪いをかけていたのも、もう一人の貞子であった、ということになる。『リング2』で貞子が井戸の中で30年近くも生きていたことがわかる。もしかしたら仲間由紀恵の貞子自身にも30年の時間に積み重ねてきた怨念というものがあったと想像もできるが、それでもやはり今ひとつ納得できない出来である。本当の貞子は最後の最後まで心優しかった。この映画ではそうなっている。優しかった貞子が憎悪の念に支配されていき呪いをかけていく、という話のほうが良かったのではないかと思う。

 ホラーとしても今ひとつであった。
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