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【漫画】 『哭きの竜』 (能條純一)

哭きの竜 1 (1) 哭きの竜 1 (1)
能條 純一 (1992/11)
竹書房
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 能條純一の麻雀漫画『哭きの竜』を読んだ。全8巻。まあまあ面白かったけど、麻雀漫画といったらコレだろっていうほどの名作漫画には思えなかった。厨的な発言をさせてもらえば『兎 野生の闘牌』の方が面白いだろ? みたいな?(みたいな禁止!)

 鳴き麻雀で勝ち続ける竜の強運を巡ってヤクザ同士が争奪戦を繰り広げていくという話。能條純一らしい劇画と裏世界の雰囲気がマッチしていたところが良かった。また、僕のような麻雀素人には鳴き麻雀というと安く上がられて場が白けたり、手牌を晒しすぎて却って相手のミエミエのアガリに振り込むという偏見があるが、本作では主人公の圧倒的な強運と読みを描きながら僕のような麻雀素人の偏見を逆手にとって主人公の竜の異色具合を格段に高めているのも見事だ。ヤクザの血なまぐさい男くさい抗争が続く世界観の中で、竜の孤高な生き様を貫く姿や「あンた 背中が煤けてるぜ」といったような決め台詞はニヒルなヒーローとしては確かに格好いい。

 作品全体としては単純な演歌調を貫いていて、男女間の関係でそれが顕著に現れている。好き好きが別れそうではある。

 麻雀漫画ネタで哭きの竜は超がつくほど有名なので麻雀が好きなら読んでおいてもいいかもしれない。

 ちなみに、僕としては能條純一の作品では月下の棋士の方が断然好みである。
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