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【本】 『ゴーマニズム宣言7』 (小林よしのり)

ゴーマニズム宣言〈7〉 ゴーマニズム宣言〈7〉
小林 よしのり (2000/02)
幻冬舎
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わしが描けば現実が動き憎んだ敵はたちまち転落する。現実と物語のこの怒濤よ!ゴー宣思想の原理を「カニニカ」の一言で象徴する「わしの思考の原点」、言論テロの誹謗でスタッフを失った怒りと悲しみ「うわさの残酷」、オウムの坂本弁護士一家事件を推理した「拉致」など名作満載。「新ゴー宣」はここから始まっていた!「死闘編」の幕開き。
 ゴーマニズム宣言7。例によって自分を批判する人間をあげつらって笑っていたりするが、まあ、ギャグ漫画だからと一笑に付したいところ。

 それにしても漫画を読んで著者に共感する読者(若者)とその感性をやたら賛美し、理解できない人間を徹底的に貶める小林よしのりが後に日本の美徳や品位を掲げて小泉純一郎叩きに躍起になると考えるとつくづく面白いものだ。小泉純一郎のワンフレーズ・劇場型政治と小林よしのりの思想ギャグ漫画の性質って同じじゃないの?(所詮漫画と政治を同列に扱っちゃいけないだろうけどさ)

 にも関わらず、後に小林よしのりは小泉内閣が支持基盤として想定したB層についての資料を鬼の首を取ったかのように描くわけだ。(※B層というのは「IQ(EQ、ITQ)が低く、具体的なことはわからないが、キャラもえ気味の主婦層&子供・シルバー層」として分類されている層のことである)

 僕は小泉を支持しないが、小林よしのりからは改革コイズミに対して旧守コイズミ的なものを感じて嫌悪してしまう。小泉による若者に共感された手法と戦略・メッセージは大変見事だった、漫画家として見習いたいという方が本書を読む限りではよほど小林よしのりらしいような気がするのだが……。本作(旧ゴーマニズム宣言)シリーズの小林よしのりの主張を真に受けると小泉純一郎は本気で偉大だったんじゃないかと思えてしまうのは一体どうしたことだろうか。
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