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【映画】 『或る夜の出来事』

或る夜の出来事 或る夜の出来事
クラーク・ゲーブル、ジョセフ・ウォーカー 他 (2006/02/01)
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
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ニューヨークでも屈指の銀行家の一人娘が家出中に出会った失業中の元新聞記者。互いに惹かれあうのだが、気持ちを隠して意地を張り合う二人・・・・・。1934年度のアカデミー作品賞・監督賞・主演男優賞・主演女優賞・脚色賞の主要5部門を独占した、恋愛コメディの傑作。
 1934年のアメリカ映画。

 ボーイ・ミーツ・ガールの恋愛コメディなのだが、1934年という古さを感じさせない洗練された内容に驚いた。家出をした銀行家の令嬢が結婚を約束した男のもと(ニューヨーク)に向かう旅の途中で新聞記者の男と出会い、やがて恋に落ちていくのだが、二人がお互い素直になれずに意地を張り合ったやりとりがまさに今日の日本のオタク界隈で使われている言葉でいえば「ツンデレ」なコミュニケーションであり、ラブコメ漫画やラブコメゲームの王道を行くような展開であった。漫画にしてもゲームにしても原作のコミカルなツンデレ調が映画やドラマのような映像化にするとどこか不自然さが表出してしまうのだが、本作は優れていて不自然さがまるでない。軽妙な会話が活きていて、とてもスムーズで、スクリーンの中に二人のキャラクターの在り方が自然に溶け込んでいるのだ。

 主演女優のクローデット・コルベールは丸みを帯びた顔といい、茶木ひろみの漫画に出てくるキャラクターのような目つきといい、僕としては見た目的にはあまり好きになれなかったが、意地を張り通すところからやがて素直になっていく過程、金持ちで甘やかされて育った我侭な女が男と庶民の現実に合わせていく過程をすごく可愛らしく演じることに成功している。

 まさに今日のギャルゲーでいえば高飛車な金持ちお嬢様が主人公と交流していくと共に徐々に現実を知っていくツンデレシナリオそのままだった。アメリカ映画、流石である。
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