コウイチブログ

本と映画と、ついでに市原市
トップ映画 → 【映画】 『ほしのこえ』

【映画】 『ほしのこえ』

ほしのこえ(サービスプライス版) ほしのこえ(サービスプライス版)
新海誠、 他 (2006/11/17)
ビデオメーカー
この商品の詳細を見る

2046年の未来を舞台にノボルとミカコが携帯メールを通してつむいでいく地球と宇宙の超遠距離恋愛。切なくも美しい映像作品の魅力が凝縮された話題作は劇場動員記録を更新し、DVDセールスもインディーズでありながら異例の数字を記録。アニメファンでなくともこの切ないストーリーは必見!
 アニメーションパートや脚本などほとんど全てといってもいい作品の部位を新海誠が一人で7ヶ月かけて制作したことで話題となった『ほしのこえ』を観た。結構評判が高かったような記憶があるので期待して観たのだが、あまりのつまらなさにがっかりした。

 画は、キャラクターのデッサンが崩れているような気がしたが、背景のCGアニメーションはまあまあ。良い出来とも思えなかったが、「一人で制作した」ということを考慮に入れて評価すべきか。

 ストーリーは、学生である二人の男女が星と星の間で引き裂かれて、メールをやり取りしているうちに、やがて時間的距離にも引き裂かれていき、それまで携帯電話のメールで可能だったお互いの過ごす時間の共有すらできなくなり、全てにおいてズレていく二人の間で、宙ぶらりんになった想いだけが抽象的な世界に閉じ込められて描かれている。

 エヴァっぽい映像演出が使われていて、自分だけないし二人だけの狭い世界を作品全体の世界に広げてしまうセカイ系的な視野の狭さが、思春期な年頃の子どもやそれに近いメンタリティの大きいお子ちゃまなど、好きでたまらない人には感動的に映るのかもしれない。

 しょうもないアイドル映画以上にしょうもない作品で、25分弱という尺の短さに救われた。「一人で制作した」という作品外のエピソードによって真価が発揮される作品である。もっとも、そういう作品を僕は否定しない。作品外のエピソードは所詮作品外のエピソードであるが、それを前提にした上であえて高い評価を許した寛大なアニメオタク達によって現在のアニメ産業の発展が担われているのだろうから。
URL
コメント
パスワード
秘密
管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバックURLはこちら
http://kouichi0226.blog71.fc2.com/tb.php/943-eb2b088d