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【映画】 『三十九夜』

三十九夜 三十九夜
ペギー・アシュクロフト、ゴッドフレー・タール 他 (2006/12/14)
ファーストトレーディング
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ロンドンのイーストエンドの或る寄席に、最近カナダから帰ったハネイは入った。舞台にミスター・メモリーと称する記憶の達人が客から出されたあらゆる質問に答えていた。その時突如一発の銃声が起こった。観客は舞台後の出口へ殺到した。ハネイは自分の身体にぴたりとついて来る女に助けを乞われ、自分のアパートへ取りあえず同行した。女は灯をつけるな、と頼む。そして女が言う通り、街角には怪しい男が二人立っている。女は自ら国際スパイであると語った。イギリスの国防に関する秘密を某国に売ろうとしているスパイ団を追跡中、寄席まで跡をつけた処を敵に感づかれ、ピストルを発射して混雑に紛れて逃げたのである、という。その事件の首謀者はスコットランド高原に居る、小指の無い男で、彼女はその場所へ急行するのだ、ということである。ハネイが一寝入りした所へ女が倒れて来た。その背にはナイフが突き立っている。「私の代わりにスコットランドへ行って下さい。」と言い残し女は絶命した。
 アルフレッド・ヒッチコック監督の1935年のイギリス映画。

「北北西に進路をとれ」の原型といわれているらしい。また、ヒッチコックの「追われ型サスペンス」が確立した記念碑的作品でもあるらしい。本作のように、男がひょんなことから事件に巻き込まれて容疑者扱いされる、そして警察から逃げながら事件の真相を解明していく作品が、当時は画期的だったのかも知れないが、今観てみると意外と大したことがない。如何に現代の娯楽産業従事者のレベルが高いかということでもあるのかもしれないが。

 ちゃんとした馬鹿でもわかる伏線があって、それを活かしたオチはヒッチコックのエンターテイナーとしてのセンスを感じさせるが、全体としては相変わらずの中だるみ作品でもあった。途中で眠たくなる。
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