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【漫画】 『織田信長』 (山岡荘八・横山光輝)

織田信長 (1) 織田信長 (1)
横山 光輝、山岡 荘八 他 (1996/06)
講談社
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 横山光輝の漫画織田信長を読んだ。面白かった。こういう歴史漫画本で楽しいのは有名な逸話を表面的になぞることそれ自体よりも逸話の裏に隠された権謀術数や訳ありな事情の要素のどの部分を掬いあげて如何に簡潔にかつ面白く描けているかにかかっている。下手に情報量の多い真面目で堅い歴史本よりも著者の価値の置き方一つによって変幻自在にドラマチックに展開されるから面白い。

 本作は、火の玉のように生きた革命児織田信長の生き方の格好よさ・凄さ・潔さ・男らしさが描かれながら、まさに戦国の革命児たる革新性に力点が描かれている。ま、如何にも信長らしい描かれ方だけど、信長だからこそ成り立つ歴史ロマンに成り立っているとも云える。信長の元に嫁いできたお濃が信長に心底惚れていくまでの過程と、術策を兼ねて側室を持つと信長が切り出した時の子が産めないお濃の複雑な反応と、最後の本能寺でお濃が奮闘し信長と共に炎の本能寺と共に滅び逝く様は、現代でも通じる感傷的なドラマに仕立て上げられていた。

 実際は本能寺にお濃はいなかったとかツッコミはあるんだろうけど。秀吉の墨俣の一夜城は伝説だとか、織田信長は実は織田信成(フィギュアスケート)のような本気のうつけ顔だったとか、そういうのも含めて色々あるんだろうけど、歴史小説・歴史漫画の醍醐味を味わえる。歴史家としてではなく、一級の作家としてのセンスが味わえるってところが良いのだ。
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2007/12/29(土) 17:10:43 | URL | poto #eU04LJwQ[ 編集]
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