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【映画】 『五条霊戦記 GOJOE』

五条霊戦記//GOJOE 五条霊戦記//GOJOE
浅野忠信 (2004/11/25)
ジェネオン エンタテインメント
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牛若丸と弁慶の戦いに新解釈を加えた、スピード感溢れるサイバーアクション作。浅野忠信、永瀬正敏という豪華スターが共演し、『逆噴射家族』の石井聰亙が監督を務めた。浅野忠信扮する源義経が五条大橋で顔色一つ変えずに次々と敵を倒していくシーンは見所です。そして、圧倒的な存在感を持つ武蔵坊弁慶を演じたのは、『影武者』の隆大介。果たして弁慶と義経の戦いの行く末は…?

時は平安末期。源氏を倒し政権を手に入れた平家だったが、京都の五條橋では平家武者たちが次々と何者かに襲われる事件が起こっていた。実は“鬼”の仕業と囁かれているその出来事は、遮那王こと源義経(浅野忠信)の仕業である。そんななか、武蔵坊弁慶(隆大介)は不動明王による“鬼を退治せよ”というお告げを信じて、大太刀・鬼切丸を携えて五條橋に向かっていた。そして夜になり平家部隊があたりを囲う五條橋に遮那王が現れるのだが…。
 義経と弁慶の戦いをコミック風な新解釈を加えて描いた映画。末法思想が流行した平安末期に元悪逆非道で現在仏の道に入っている弁慶が鬼退治をするというお話。実はその鬼こそが遮那王(義経)であり、何かに魅入られたかのように鬼神のごとく殺戮を繰り返していたのだった。義経というとタッキーこと滝沢秀明とまではいかないまでも何となく颯爽としたイメージがあるので本作のような悪い義経はイメージとして新鮮ではある。どこまでも仏の道を貫く弁慶のスタイルも同様で、その意外性こそが本作の見どころである。

 弁慶・義経の奇をてらった設定を利用して暴力的でアナーキーな世界観を巧みに演出しているのも見事だ。しかし、大筋の展開のさせ方や作品を構築しているエピソードの一つ一つが陳腐であり、設定だけが一人歩きしていて肝心の作品の質がついてきていなかった。アクションも殺陣に自信がなかったのかカメラがぶれていて、あえて殺陣を明確に映すシーンが少なかった。弁慶役の隆大介、遮那王(義経)役の浅野忠信の演技も覇気がなく今ひとつである。もっとも、演技の方はその覇気のなさが却って作品を覆う暗鬱な雰囲気に貢献しているともいえるが。
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