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【映画】 『魔女の宅急便』

魔女の宅急便 魔女の宅急便
高山みなみ、 他 (2001/06/08)
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
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 魔女の宅急便を観た。宮崎駿のアニメ映画で一番大好きな作品である。一見ごく普通の少女であるキキは魔女の母親を持つ。魔女の娘には13歳になると修行のために家をでて独立するというしきたりがあり、その修行の旅にキキが出かけるところから映画が始まる。

 一人の魔女の少女がお気に入りの北欧的な美しい街に降り立ち、人の親切に触れて仕事と住居を見つけ、仕事や人間関係をこなしていくうちに順風満帆に思われた新生活に挫折が訪れ、魔女の力を失って飛べなくなるが、それを友情や仄かな恋心で乗り越えてみせ、瑞々しい少女時代における大人への兆し・成長の過程を存分に味あわせてくれる。

 キキのような可愛くて誠実な少女の魅力に取り付かれながら、父親にでもなったような感情で、穏やかに一人の少女の成長を見守る楽しさがある。僕が実際にキキの父親だったら一人立ちする幼い娘に涙なくして向き合えないのではないかと思うが、こういう作品ではキキの誠実な生活をありのまま見つめることが出来るから父親的な感情のまま素直にキキの独立を応援することが出来る。

 子どもから大人まで楽しめるハートフルで童話的なファンタジー。まさに名作、誰が何と云おうと傑作である。実家に届いたキキからの手紙が読み上げられるラストは、家族の温かさ、人の温かさ、そして少女の逞しさが伝わってきて心が洗われる。
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