コウイチブログ

本と映画と、ついでに市原市
トップ映画 → 【映画】 『親指さがし』

【映画】 『親指さがし』

親指さがし スタンダード・エディション 親指さがし スタンダード・エディション
三宅健、伊藤歩 他 (2007/01/24)
エイベックス・マーケティング
この商品の詳細を見る
 ホラー映画『親指さがし』を観た。監督は熊澤尚人、主演は三宅健。伊藤歩や松山ケンイチも出ている。

 小学生の頃に親指さがしをしたせいで行方不明になってしまった女の子。親指さがしをしていなくなった子は一緒に親指さがした子が大人になった時に殺しにやってくる……。

 ということで、三宅健などの親指さがしメンバーが女の子の呪いによる恐怖に襲われる。やがて、死者まで出てくる。ところが、これはネタバレになるのだけれども、呪いなんてものは本当は全然無くて、女の子の事を気に病んだ三宅健がもう一つの人格を作り出して凶行に及んでいた、呪いは己の心の闇が生んでいた、という真相になっている。

 親指さがしの由来と呪いの真相を解き明かすまでの過程を強引に結びつけたところは少し気になったが、100分弱の尺のオカルトホラームービーでオカルト要素を極力廃したリアリズム路線のオチに持ってきたのはアイデアとしても手腕としても見事である。

 ところで、本作はファミリー向けを意識したのか、それともオカルト要素を極力廃したオチを活かしたかったのか、グロテスクな描写がほとんど全くといっていいほどない。ソフトなホラー映画である。グロテスクな描写を僕は好かないのでその方向性は嬉しいのだが、結果として全然恐怖が演出されていないのでは辛い。

 脚本も緩く、オチに全てをかけたような作りで、ドラマとしての盛り上がりに欠け、途中において眠くなるような出来であった。役者の演技もパっとしない。謎が謎のまま終わる意味不明なB級ホラーが横行する中で謎を解いてきっちりとまとめてみせたところは好感が持てるだけに惜しい作品ではある。

 ちなみに、役者・三宅健について。僕が中学ぐらいの頃に銀狼怪奇ファイルという堂本光一主演のドラマが日本テレビで放送されていた。そのドラマは主役と敵の黒幕が共に二重人格者で、黒幕の二重人格者が誰であるかというのを視聴者が予想しながら観る楽しみがあった。そして、黒幕は普段は善良な三宅健であった。かなり人気のあったドラマで、僕もクラスメイトなどと内容について話していたこともあり、この三宅健が実は悪い奴という役どころが今でも脳裡に焼きついている。そういうわけで、本作『親指さがし』における実は真犯人だった三宅健という役どころはどことなく銀狼怪奇ファイルと重なり、懐かしさを感じて、僕にとっては独特な可笑しさがあった。もうドラマなんて全然観なくなったので三宅健は本作のような役どころを他の作品でバンバンこなしているのかもしれないが。
URL
コメント
パスワード
秘密
管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバックURLはこちら
http://kouichi0226.blog71.fc2.com/tb.php/977-2d1b106d