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【映画】 『ラフ』

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長澤まさみ、速水もこみち 他 (2007/03/23)
東宝
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 あだち充の同名水泳ラブコメ漫画を原作にした実写映画『ラフ』を観た。主演は長澤まさみと速水もこみち。

 原作漫画の方は子どもの頃に読んだ。タッチなどに比べてスポーツ青春から恋愛青春に重きを置いていて、水泳とはいっても、それほど水泳自体の面白味はなかったような気がする。映画の方も水泳シーンは重要度が低くなっており、特待生として入寮した速水もこみちと長澤まさみの高校生同士がお互いの距離を確認しながら初々しい関係を構築していく様子に価値が置かれている。

 長澤まさみには幼い頃から兄のように慕っていた水泳の日本記録保持者の男がおり、速水もこみちがやがてその男と対決するという燃える展開に導かれるが、速水もこみちとライバルの男の実力関係がぼやけている上に肝心の速水もこみち自体が作中の水泳シーンではパっとしない描かれ方なので、原作を知らないで観るとあれよあれよという間に対決シーンになってしまい、拍子抜けしてしまいピンとこないかもしれない。

 100分程度の尺に高校3年間をまとめるのは厳しかったのか。どうしても原作に比べて大雑把に映る。あだち充らしい如何にもコミックテイストな設定として三角関係の他に存在する、速水もこみち・長澤まさみがライバル店同士の和菓子屋の家の子であるという二人の関係の障壁も活かせておらず、設定の表面をなぞっただけのように見えてしまう。残念ながら薄い味わいの作品であった。

 本作で一番の見どころとして、長澤まさみの水着姿、プロポーションの美しさを挙げている人がいるようだが、個人的にはそのシーンにはほとんど惹かれなかったのも辛い。もはや速水もこみちと長澤まさみの高校入学したてという役どころは無理があるな。
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